計算道具の歴史:石、そろばんから電卓まで
- 著者:キース・ヒューストン
- 出版社:原書房
- 装丁:単行本(342ページ)
- 発売日:2025-09-12
- ISBN-10:4562075244
- ISBN-13:978-4562075249
- 内容紹介:
- 「数」と「知」の革命は、ポケットに入る小さな道具から始まった――ポケット電卓は、ただ計算するだけの道具ではない。それは、人類が初めて「機械に問いかけ、答えを得る」体験をした、知的… もっと読む「数」と「知」の革命は、ポケットに入る小さな道具から始まった――
ポケット電卓は、ただ計算するだけの道具ではない。
それは、人類が初めて「機械に問いかけ、答えを得る」体験をした、知的な転換点となったのだ。
計算の自動化以上に、数学を民主化し、科学を加速させ、人類の知のあり方を変えた革命だった。
本書は、計算道具の誕生からその文化的・科学的な影響までを描いたノンフィクションである。
古代の骨の道具から、NASAの宇宙計画まで。
計算道具の進化は、人類の知的冒険そのものだ。
著者は、技術の細部だけでなく、そこに関わった人々の情熱や葛藤も丁寧に描いていく。
シャープ、カシオ、テキサス・インスツルメンツ――世界を動かした企業の舞台裏には、発明者たちの静かな闘いが繰り広げられていたのだ。
電卓は、教育を変え、情報化社会の扉を開いた「思考の相棒」。
数字を打ち込めば、即座に答えが返ってくる。
この体験は、現代のスマートデバイスやAIへと続く道の第一歩でもある。
本書は、理系・文系を問わず、すべての読者に「知ることの喜び」を思い出させるであろう。
科学技術の歴史に興味がある方はもちろん、
「なぜ人は数を扱うのか?」という問いに惹かれる方にもおすすめしたい。
読後には、身近な道具の背後にある壮大な物語に、きっと新しい境地に導かれるはず。
知識とは何か。道具とは何か。そして、私たちはどう「考える」のか。
その答えを、かつてポケットに入っていた小さな革命がそっと教えてくれる。
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最初は指や体の部位で数え、石や骨や木の棒を使った。やがてそろばんに似たアバカスが発明され、20世紀では機械式計算機、カシオ、シャープ、三菱電機などによる電卓、コンピュータへと発展する計算をする道具の歴史をたどる。
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