1『タイタニックは沈められた』(集英社)
タイタニック伝説一九一二年四月、イギリスの豪華客船が処女航海でアメリカに向かう途中、氷山に衝突した。乗っていた二千二百人の三分の二、千五百人が海にのみこまれた。タイタニック号の悲劇としてあまりにも有…


タイタニック伝説一九一二年四月、イギリスの豪華客船が処女航海でアメリカに向かう途中、氷山に衝突した。乗っていた二千二百人の三分の二、千五百人が海にのみこまれた。タイタニック号の悲劇としてあまりにも有…


コロナが 「賃貸族」を再考させたはじめまして、みなさん。モトザワです。57歳、独身、子なし、住宅大好きな「住み道楽」のフリーライターです。いきなりですが、質問です。コロナは、あなたの生活を変えましたか…


戦後に生まれた作家の真摯ある夏、登場人物の一人、道子がスズメバチに刺されて死んでしまう。幼馴染(なじみ)だった雪彦、達夫、笑子、昭子、理恵は、50年ぶりに付き合いを復活させる。 ほぼみんな60の坂を越え…


最後のフリーター小説昔、フリーターという言葉もなかったころ、大学を出て、自由を求めて仕事に就かない人がいた。そんな時期があった。90年代のことだ。日本にも経済的な余裕があった。アルバイトをしながら、自…


共振する体験「写真の行為をたどり物語る」著者と森山大道との出会いは、一九八四年、日本の写真家の海外展を準備していたキュレーターの通訳としてのことだった。この仕事が、継続的に写真とかかわる大きなきっか…


「フツー、とかさ。ちゃんとしてる、とかさ」「そういうの、もういいじゃん。誰もフツーじゃないし、誰もフツーじゃないんだから、逆にみんながフツーなんだよ」。妻を亡くした大学時代の親友・英弘の家に同居し、…


英米の比較考察みごと「まさかそんなことが」と思うような本に出会うことがある。歴史をぬりかえる真実はこうだの類。あるいは義経伝説のような夢物語。人は誰でもこうした決められた枠を離れた話に興味を抱く。陰…


登場人物と作者の距離感 絶妙第34回すばる文学賞受賞作。新人作家の登場はきらびやかに喧伝(けんでん)されるものだが、米田夕歌里さんの作風はけっして派手ではない。だが、このデビュー作は、きっちり構成され…


主人公は動物園からペンギンを引き取り、ミーシャという名をつけて飼っている売れない作家のヴィクトルです。でも、一羽だけコロニーから離されたミーシャは鬱病気味。〈ヴィクトルは孤独だったけれど、ペンギンの…


話題のアレコレ斬り尽くす文芸評論家の斎藤美奈子は、基本的に「調べ魔」である。あれこれ調べてみることに、たぶんいちばんの快楽を覚えるタイプの書き手ではないか。 これまでも本業の文芸評論からのスピンオフ…
