書評
『トランスジェンダー入門』(集英社)
LGBTQのTは「トランスジェンダー」のT。出生時に決められたのと反対の性別を生きる人びとだ。男性↓女性の「トランス女性」とその反対の「トランス男性」で、人口の○・五%ほど。男女の別を当然とする社会で無理解に苦しんでいる。
学校は男女に分かれ、男らしさ/女らしさを押しつける。就職でも日常生活でもいちいち男女を確認される。出生時の性別のままの「シス」の人びとに当然な制度が、「トランス」の人びとには責め苦なのだ。
ひと昔前まで「性同一性障害」と病気扱いされた。いまはWHOや医療組織も「トランス」を病気と扱わない。本人の生き方を尊重し支援すべきで、要は人権問題なのだ。
日本でも外国でも「トランス」の人びとへの偏見や差別は根強い。家族や周囲の理解がえられずに苦しみ孤立する。いじめにもよくあう。ホルモンの投与や手術は高額で負担になる。同性愛(ゲイやレズビアン)と一緒くたにされ、脇役である。そもそもトランスジェンダーを紹介する本は、わが国になかったのだ。
本書は内容がありすぎて全部は紹介できない。詳しくは手に取って。特に教員や人事担当者は必読だ。
学校は男女に分かれ、男らしさ/女らしさを押しつける。就職でも日常生活でもいちいち男女を確認される。出生時の性別のままの「シス」の人びとに当然な制度が、「トランス」の人びとには責め苦なのだ。
ひと昔前まで「性同一性障害」と病気扱いされた。いまはWHOや医療組織も「トランス」を病気と扱わない。本人の生き方を尊重し支援すべきで、要は人権問題なのだ。
日本でも外国でも「トランス」の人びとへの偏見や差別は根強い。家族や周囲の理解がえられずに苦しみ孤立する。いじめにもよくあう。ホルモンの投与や手術は高額で負担になる。同性愛(ゲイやレズビアン)と一緒くたにされ、脇役である。そもそもトランスジェンダーを紹介する本は、わが国になかったのだ。
本書は内容がありすぎて全部は紹介できない。詳しくは手に取って。特に教員や人事担当者は必読だ。
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