書評

『好きよ、トウモロコシ。』(hayaoki books)

  • 2025/05/22
好きよ、トウモロコシ。 / 中前 結花
好きよ、トウモロコシ。
  • 著者:中前 結花
  • 出版社:hayaoki books
  • 装丁:単行本(154ページ)
  • 発売日:2023-03-17
  • ISBN-10:4910767002
  • ISBN-13:978-4910767000
内容紹介:
「ほぼ日」「TBSラジオ」「DRESS」などさまざまなWebメディアで大反響!「ともだちになりたいような本、ここにありますよ」(糸井重里)「たまご雑炊をレンゲで少しずつ口に運んでるかのよ… もっと読む
「ほぼ日」「TBSラジオ」「DRESS」などさまざまなWebメディアで大反響!

「ともだちになりたいような本、ここにありますよ」(糸井重里)
「たまご雑炊をレンゲで少しずつ口に運んでるかのような一話一話の味わい。ぼくの大好物です」(麒麟・川島明)

人の心の機微やノスタルジーを繊細に描く文章に定評があり、Webメディアを中心に人気を集めるエッセイスト 中前結花の初エッセイ集。

書き下ろしを含む全14編を収録。
装画、挿絵は、イラストレーターの北村人。

「どんぐりを拾うみたいに、プールのなかで宝探し遊びをするみたいに、ビービーダンを集めるみたいに。とりとめもないけど、わたしにはきらきら光って見えたもの。そんなものを集めてそっと書いてみようと、この本はそういうわけなのです。」(「はじめに」より)

<目次>
「ぼく、賛成です」
赤に光る回鍋肉
わたしのタイプライター
踊るほっぺ
ミイラの朝
真夜中はヒーロー
プールの底で考え中
ここは下北沢
宇宙のカレ
ラジオのスター
ホワイトアスパラふたつ
ベンッ
お住まいはどちら?
好きよ、トウモロコシ。
居酒屋でバターコーンを頼み、14粒しか実が入ってなかったら怒るだろうか?僕なら怒る。ではその14粒が店長によって丁寧に育てられ、愛情を注がれていたとしたら?それでも怒るだろう。店長がテーブルの横に来て、14粒それぞれについて出会った日のエピソードや思い出を語ってくれたら?もう怒らない。その状況が面白くて笑ってしまうかもしれない。動画を撮らせてもらうかもしれない。トウモロコシ1本にはおよそ600粒の実がなると言われている。その中から選りすぐりの14粒。どんな味か気になる。

エッセイスト中前結花さんの初のエッセイ集『好きよ、トウモロコシ』には、愛に溢れた14本のエッセイが収録されている。中前さんの人生を彩った人やモノとの出会い、感情を揺さぶった出来事、本や文章を書くことへの想いなどが、主観を大切にしながら丁寧に丁寧に綴られている。中でも、自分を歌手だと思って疑わなかった子供時代を描いた『踊るほっぺ』に笑わされ、母への愛と東京での孤独な日々を見つめ直した『プールの底で考え中』に号泣させられた。中前さんは何かを好きになること、何かを愛することが人よりちょっと得意なんだと思う。トウモロコシには太い芯がある。このエッセイ集の14粒の実も、中前さんの“今・過去・未来を愛する”という芯にしっかり結びついていた。大満足の14粒、きっとあなたを優しく包んでくれます。

【書き手】ファビアン
1985年11月6日生まれ。徳島県徳島市出身。日本人の母とドイツ人の父を持つ。2009年、吉本総合芸能学院(NSC)を卒業し、吉本興業所属の芸人に。同期の小川とあわよくばを結成。2016年に、一度解散。以後、執筆活動を開始し、「渋谷ショートショート コンテスト」優秀賞、「小鳥書房文学賞」などを受賞。解散から二年後、あわよくばを再結成。2023年『きょうも芸の夢をみる』を発売。
好きよ、トウモロコシ。 / 中前 結花
好きよ、トウモロコシ。
  • 著者:中前 結花
  • 出版社:hayaoki books
  • 装丁:単行本(154ページ)
  • 発売日:2023-03-17
  • ISBN-10:4910767002
  • ISBN-13:978-4910767000
内容紹介:
「ほぼ日」「TBSラジオ」「DRESS」などさまざまなWebメディアで大反響!「ともだちになりたいような本、ここにありますよ」(糸井重里)「たまご雑炊をレンゲで少しずつ口に運んでるかのよ… もっと読む
「ほぼ日」「TBSラジオ」「DRESS」などさまざまなWebメディアで大反響!

「ともだちになりたいような本、ここにありますよ」(糸井重里)
「たまご雑炊をレンゲで少しずつ口に運んでるかのような一話一話の味わい。ぼくの大好物です」(麒麟・川島明)

人の心の機微やノスタルジーを繊細に描く文章に定評があり、Webメディアを中心に人気を集めるエッセイスト 中前結花の初エッセイ集。

書き下ろしを含む全14編を収録。
装画、挿絵は、イラストレーターの北村人。

「どんぐりを拾うみたいに、プールのなかで宝探し遊びをするみたいに、ビービーダンを集めるみたいに。とりとめもないけど、わたしにはきらきら光って見えたもの。そんなものを集めてそっと書いてみようと、この本はそういうわけなのです。」(「はじめに」より)

<目次>
「ぼく、賛成です」
赤に光る回鍋肉
わたしのタイプライター
踊るほっぺ
ミイラの朝
真夜中はヒーロー
プールの底で考え中
ここは下北沢
宇宙のカレ
ラジオのスター
ホワイトアスパラふたつ
ベンッ
お住まいはどちら?
好きよ、トウモロコシ。

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