書評
『中国人特派員が書いた日本』(日本僑報社)
新華社記者をはじめ、中国の各新聞の特派員や放送局の記者など、マスコミ関係の仕事でかつて日本に長期滞在した人たちが書いたエッセー集。帰国後に日本で過ごした日々を振り返り、最も印象に残ることを紹介している。
日中間で長期滞在の記者を派遣し始めたのは一九六四年。以来、三十五年間にわたって、特派員たちは中国向けにニュースを送り続けてきた。一方、取材や記事を執筆するかたわら、彼らは日本の各地を訪れ、さまざまな人々と出会った。そうした経験と感想をつづった思い出から、中国人記者が日本をどう観察し、どう理解していたかを読み取ることができる。
本書は中国人読者向けに書かれているから、日本人にとって面白いかどうかは別の問題である。ただ、日本はいかに見られているのか、メディアでどのように紹介されていたかを知る上では役に立つ。日本を知る情報源のひとつとして、本書が中国における日本イメージの形成にある程度影響を与えるのはまちがいない。
【この書評が収録されている書籍】
日中間で長期滞在の記者を派遣し始めたのは一九六四年。以来、三十五年間にわたって、特派員たちは中国向けにニュースを送り続けてきた。一方、取材や記事を執筆するかたわら、彼らは日本の各地を訪れ、さまざまな人々と出会った。そうした経験と感想をつづった思い出から、中国人記者が日本をどう観察し、どう理解していたかを読み取ることができる。
本書は中国人読者向けに書かれているから、日本人にとって面白いかどうかは別の問題である。ただ、日本はいかに見られているのか、メディアでどのように紹介されていたかを知る上では役に立つ。日本を知る情報源のひとつとして、本書が中国における日本イメージの形成にある程度影響を与えるのはまちがいない。
【この書評が収録されている書籍】
ALL REVIEWSをフォローする










































