書評
『ころころ にゃーん』(福音館書店)
長新太さんが亡くなって、8カ月が過ぎた(ALLREVIEWS事務局注:本書評執筆時期は2006年)。私の好きな絵本、イラストレーション界の王様だった。
プロレスでいうならジャイアント馬場さん、らくごでいうなら志ん朝さんが、突然いなくなった時のように、ショックだった。
くだものでいうなら西瓜、あげものでいうならコロッケくらいに、だいじな重要な人だった。
お葬式で、遺作のタイトルは「ころころ にゃーん」というのだと知らされていた。
亡くなる2週間前に仕上がったということで「一体どんな絵本だろう?」と、ずっと待っていたのだった。
亡くなる2週間前に、こんなに愉快な、こんなにトボケた、こんなにかわいい絵本を描けるなんて、やっぱり長新太さんは王様である。
「ごろごろ にゃーん」は青いペン画で「ころころ にゃーん」はピンクのペン画で描きました。
と、原画につけられた手紙に書いてあったそうだ。おそらく、これが遺作になる事を長さんはご存じだったろう。
1976年の「ごろごろ にゃーん」は5歳のこどもたちを、びっくり興奮させた絵本の名作だが、この「ころころ にゃーん」は赤ちゃんもころころ笑う絵本になった。
プロレスでいうならジャイアント馬場さん、らくごでいうなら志ん朝さんが、突然いなくなった時のように、ショックだった。
くだものでいうなら西瓜、あげものでいうならコロッケくらいに、だいじな重要な人だった。
お葬式で、遺作のタイトルは「ころころ にゃーん」というのだと知らされていた。
亡くなる2週間前に仕上がったということで「一体どんな絵本だろう?」と、ずっと待っていたのだった。
亡くなる2週間前に、こんなに愉快な、こんなにトボケた、こんなにかわいい絵本を描けるなんて、やっぱり長新太さんは王様である。
「ごろごろ にゃーん」は青いペン画で「ころころ にゃーん」はピンクのペン画で描きました。
と、原画につけられた手紙に書いてあったそうだ。おそらく、これが遺作になる事を長さんはご存じだったろう。
1976年の「ごろごろ にゃーん」は5歳のこどもたちを、びっくり興奮させた絵本の名作だが、この「ころころ にゃーん」は赤ちゃんもころころ笑う絵本になった。
朝日新聞 2006年03月05日
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