前書き
『鏡リュウジの占星術の教科書III:深く未来を知る ステップアップ編』(原書房)
古代からの知恵に謙虚に耳を傾け、宇宙と己を知ることで充実した人生を送る――心理学的アプローチをまじえた占星術では日本の第一人者である著者が、自身のメソッドを基礎の基礎から徹底解説した『鏡リュウジの占星術の教科書』シリーズ。その第3巻『深く未来を知る ステップアップ編』が刊行された。前書きを特別公開します。
この本は、現代占星術の初歩をマスターしたあなたのために、もう一段階上の未来予想のテクニックをご教授するものです。中心になるテクニックは「プログレス法」(より正確にはセカンダリー・プログレス)。
大好評をいただいた『占星術の教科書I』『同II』を出したあと、多くの読者の方から「もっと詳しく」「続編を!」、そして「次はぜひプログレスを!」というリクエストをいただきました。この本は、その声へのお返事です!
本書は「ステップアップ編」ですから、以前の『教科書I、II』よりもちょっとハードルが高いように感じられるかもしれません。とくに、プログレスや、あとで示すソーラーアークの技法などを組み合わせていくと、目を配らなければならないチャートや星の数がぐっと増えてしまうのは否めません。本書をパラパラとめくって出てくる図表や数字の多さに「もうだめだ、自分にはムリ」と投げ出しちゃう人もいるのではないかと恐れています。
でも大丈夫! 一見ややこしそうな作業でも、実際に手を動かしながらやると、実はとても簡単だとわかるでしょう。
そしていいですか、これを最初に言っておきます。『教科書I、II』を読んでおられるあなたは、本書の一番難しい部分はもうクリアしちゃっているのです。実は本当の意味で、覚えなければならない新しいことは本書にはほとんどありません。
世の中の占星術の先生の中には、「本当の占星術の奥義は複雑で、ムズカシイのである」とばかりにややこしい計算方法や技法を示す人もおられます。複雑な技法はそれ自体、勉強する楽しみはあります。
しかし! どんな複雑な技法を用いたとしても、占星術において最終的に残るのは星と星の組み合わせの意味でしかありません。そして、その星の意味の組み合わせから引き出される意味の基本は、シンプルに出生ホロスコープの星座と惑星、ハウスと惑星、そしてアスペクトの解釈。これはまったく同じなのです!
ということは……『教科書I、II』をお読みになっているみなさんは、もうすでに、占星術の基礎をマスターしているということ! ですから全く新しく覚えなければならないことは、もうほとんどありません。本書でお伝えすることは、星を動かすための新しい計算方法とその応用にすぎないのです。しかも、このコンピュータ時代、ややこしい計算のほとんどは機械がやってくれます。つまずきそうになったら、『占星術の教科書I』『同II』へと立ち戻ればよいのです。
恐れることはありません。肩の力を抜いて、お茶でも飲みながら、本書を楽しんでください。
気がつけば、きっとあなたの占星術はぐんと上達してプロ級になっているはずです。
[書き手]鏡リュウジ(心理占星術研究家・翻訳家)
大丈夫、怖くありません!
ようこそ、『占星術の教科書III』へ!この本は、現代占星術の初歩をマスターしたあなたのために、もう一段階上の未来予想のテクニックをご教授するものです。中心になるテクニックは「プログレス法」(より正確にはセカンダリー・プログレス)。
大好評をいただいた『占星術の教科書I』『同II』を出したあと、多くの読者の方から「もっと詳しく」「続編を!」、そして「次はぜひプログレスを!」というリクエストをいただきました。この本は、その声へのお返事です!
本書は「ステップアップ編」ですから、以前の『教科書I、II』よりもちょっとハードルが高いように感じられるかもしれません。とくに、プログレスや、あとで示すソーラーアークの技法などを組み合わせていくと、目を配らなければならないチャートや星の数がぐっと増えてしまうのは否めません。本書をパラパラとめくって出てくる図表や数字の多さに「もうだめだ、自分にはムリ」と投げ出しちゃう人もいるのではないかと恐れています。
でも大丈夫! 一見ややこしそうな作業でも、実際に手を動かしながらやると、実はとても簡単だとわかるでしょう。
そしていいですか、これを最初に言っておきます。『教科書I、II』を読んでおられるあなたは、本書の一番難しい部分はもうクリアしちゃっているのです。実は本当の意味で、覚えなければならない新しいことは本書にはほとんどありません。
世の中の占星術の先生の中には、「本当の占星術の奥義は複雑で、ムズカシイのである」とばかりにややこしい計算方法や技法を示す人もおられます。複雑な技法はそれ自体、勉強する楽しみはあります。
しかし! どんな複雑な技法を用いたとしても、占星術において最終的に残るのは星と星の組み合わせの意味でしかありません。そして、その星の意味の組み合わせから引き出される意味の基本は、シンプルに出生ホロスコープの星座と惑星、ハウスと惑星、そしてアスペクトの解釈。これはまったく同じなのです!
ということは……『教科書I、II』をお読みになっているみなさんは、もうすでに、占星術の基礎をマスターしているということ! ですから全く新しく覚えなければならないことは、もうほとんどありません。本書でお伝えすることは、星を動かすための新しい計算方法とその応用にすぎないのです。しかも、このコンピュータ時代、ややこしい計算のほとんどは機械がやってくれます。つまずきそうになったら、『占星術の教科書I』『同II』へと立ち戻ればよいのです。
恐れることはありません。肩の力を抜いて、お茶でも飲みながら、本書を楽しんでください。
気がつけば、きっとあなたの占星術はぐんと上達してプロ級になっているはずです。
[書き手]鏡リュウジ(心理占星術研究家・翻訳家)
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