書評
『おつまみ横丁-すぐにおいしい酒の肴185』(池田書店)
簡単、美味(おい)しい、安い。実際に何品か作ってそれを実感。ホタテと切り干し大根のサラダ、手羽先のピリ辛焼き、たこのガーリックソテー……。どれも少ない素材で調理できる品ばかり。カバー折り返しの「素朴であきない、旨(うま)い定番おつまみ」という言葉も納得。レシピはたったの3ステップ。初心者はそれに従えばよし、ベテランなら自在にアレンジ可能。主菜となる一品、シメのご飯もののメニューも揃(そろ)っている。
数年前、編集者の田口勝章さんが、スキー場の飲み屋街の地図を見てタイトルを思いついた。料理本を得意とする編集工房桃庵(ももあん)に相談、「多くても3、4品の素材ででき、かつ、不意の来客に出しても恥ずかしくないおつまみ集にしよう」と、企画がスタート。シンプルなレシピに定評のある料理研究家の瀬尾幸子さんに料理制作を依頼、全員で意見交換し、メニューを吟味した。ぬくもりある写真つきレシピに、文字情報のみの“超”簡単料理も加え、ラインアップは実に185品。この充実の内容、扱いやすい新書サイズが好評だ。
昨年9月に刊行、火をつけたのは紀伊国屋書店長崎店。レジ前に並べたフェアが好調で話題になった。各店舗も工夫を凝らして宣伝を始め、新宿本店では、書店側がのれん風の大きなパネルを用意、「これにはスタッフ一同大感激でした」(田口さん)。この効果で、読者層は、新宿本店に限っては6割強が男性とか。普段料理本コーナーに行かない層まで手に取っていることが、ヒットの要因。「結婚式の引き出物にした」という例もあり、長く愛される定番料理本となりそうだ。
数年前、編集者の田口勝章さんが、スキー場の飲み屋街の地図を見てタイトルを思いついた。料理本を得意とする編集工房桃庵(ももあん)に相談、「多くても3、4品の素材ででき、かつ、不意の来客に出しても恥ずかしくないおつまみ集にしよう」と、企画がスタート。シンプルなレシピに定評のある料理研究家の瀬尾幸子さんに料理制作を依頼、全員で意見交換し、メニューを吟味した。ぬくもりある写真つきレシピに、文字情報のみの“超”簡単料理も加え、ラインアップは実に185品。この充実の内容、扱いやすい新書サイズが好評だ。
昨年9月に刊行、火をつけたのは紀伊国屋書店長崎店。レジ前に並べたフェアが好調で話題になった。各店舗も工夫を凝らして宣伝を始め、新宿本店では、書店側がのれん風の大きなパネルを用意、「これにはスタッフ一同大感激でした」(田口さん)。この効果で、読者層は、新宿本店に限っては6割強が男性とか。普段料理本コーナーに行かない層まで手に取っていることが、ヒットの要因。「結婚式の引き出物にした」という例もあり、長く愛される定番料理本となりそうだ。
朝日新聞 2008年4月27日
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