書評
『アジア・キッチン旅行』(徳間書店)
韓国、香港、タイやインドネシアなどアジアの国々をまわり、行く先々の市場で新鮮な食材を仕入れ、現地の料理をみずからの手で作る。ソウルでは民宿で、香港ではキッチン付きホテルで、そしてバンコクではコンドミニアムを借りて、ホーチミン市ではなんとホテルの客室で調理する。異文化に対する好奇心は並はずれている。
だが、目指すのはぜいたくな高級料理ではない。ひたすら庶民の日常的な味を追い求める。だから、料理づくりに挑戦するまえに、まず一般市民の家を訪問し、家庭料理作りの現場を見学する。そのなかで現地の人々との交流が生まれる。発見や驚きとともに、常識の違いがもたらした戸惑いと笑いが交錯する。アジア・キッチン旅行の楽しみの一つはここにある。
ほほえましい体験談のほか、アジア各国料理のレシピや調理法、キッチン旅行のノウハウも紹介されている。同じ趣味の人のために、巻末には四力国の「旅の言葉」まで掲載されている。読んでいるうちに、思わずこの異色の旅行を体験したくなった。
【この書評が収録されている書籍】
だが、目指すのはぜいたくな高級料理ではない。ひたすら庶民の日常的な味を追い求める。だから、料理づくりに挑戦するまえに、まず一般市民の家を訪問し、家庭料理作りの現場を見学する。そのなかで現地の人々との交流が生まれる。発見や驚きとともに、常識の違いがもたらした戸惑いと笑いが交錯する。アジア・キッチン旅行の楽しみの一つはここにある。
ほほえましい体験談のほか、アジア各国料理のレシピや調理法、キッチン旅行のノウハウも紹介されている。同じ趣味の人のために、巻末には四力国の「旅の言葉」まで掲載されている。読んでいるうちに、思わずこの異色の旅行を体験したくなった。
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