解説
『真夜中の太陽』(中央公論新社)
中公文庫版の「あとがき」に米原万里はこう書いている。〈本書におさめられた文章は、二十世紀末から二十一世紀初頭にかけて、いくつかのメディアに連載したもので、いずれも今現在の日本と世界の状況を、わたしなりに解釈しようと試みたものばかりである。〉
では、そのころの米原はどんな立場から書いていたのだろうか。ひとことでいえば、政官財の集団がさまざまなトリックを仕掛けて、国民の税金をほとんど横領しているという立場で書いていた。彼女の見取り図では、世界中いたるところがそうなのだ。なるほど、現在でもこの図柄は生きている。彼女の文章がいまも新鮮なのはそのせいにちがいない。
【この解説が収録されている書籍】
では、そのころの米原はどんな立場から書いていたのだろうか。ひとことでいえば、政官財の集団がさまざまなトリックを仕掛けて、国民の税金をほとんど横領しているという立場で書いていた。彼女の見取り図では、世界中いたるところがそうなのだ。なるほど、現在でもこの図柄は生きている。彼女の文章がいまも新鮮なのはそのせいにちがいない。
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初出メディア

米原万里展「ロシア語通訳から作家へ」図録 2008年10月刊
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