
小社は1857年(安政4)の創業以来、人類誕生から現在に至るあらゆる分野の歴史・文化にかかわる出版を中心に歩んでまいりました。この間、明治・大正の『古事類苑』、昭和の『新訂増補国史大系』、昭和・平成の『国史大辞典』など、時代を画する叢書・辞典を出版し、また『人物叢書』や『歴史文化ライブラリー』などの定…もっと読む
『戦国の城の一生: つくる・壊す・蘇る』(吉川弘文館)
伊東 潤気鋭の城郭研究家が探る「生々流転(しょうじょうるてん)」という言葉がある。万物は生まれては変化し移り変わっていく、という意味だ。生き物にも…
書評
『図説 日本民俗学』(吉川弘文館)
福田 アジオ民俗を知り、民俗学を理解する日本の民俗学は欧米の民俗学とは大きく異なる。その最大の相違は、欧米の民俗学が語りの民俗学であるのに対して、日本…
自著解説
『鶴屋南北』(吉川弘文館)
児玉 竜一江戸歌舞伎の見事な抽出2019年の学術書の賞レースを独走したのは、古井戸秀夫著『評伝 鶴屋南北』(白水社)だった。「東海道四谷怪談」で知られる…
書評
『海底に眠る蒙古襲来: 水中考古学の挑戦』(吉川弘文館)
片桐 千亜紀水中考古学への手引き「蒙古襲来」、この言葉を聞いて胸の奥が熱くなるのは私だけではないだろう。「蒙古軍が攻めてくる!」、13世紀後半、鎌倉時代…
書評
『沖縄米軍基地全史』(吉川弘文館)
豊下 楢彦沖縄を裏切る政府の実態いかなる歴史を対象とする場合も「全史」を描くことは至難の業であるが、著者は普天間・辺野古問題に象徴されるように今なお…
書評
『近世の巨大地震』(吉川弘文館)
木村 玲欧歴史学と防災学の架け橋にー「どこで何が起きたのか」を丁寧に読み解くー日本は「災害大国」である。日本史教育・教養において、政治史、経済史、文…
書評
『明智光秀の生涯』(吉川弘文館)
諏訪 勝則明智光秀と信長・秀吉今般、『明智光秀の生涯』(以下、拙著)という題名の書籍を歴史文化ライブラリーのシリーズ本として吉川弘文館から刊行の機会…
自著解説
『戦争とトラウマ』(吉川弘文館)
保阪 正康戦争とトラウマ戦争神経症に対する研究は、現在も充分(じゅうぶん)に行われていない。戦後の精神医学界でも無視されたテーマであった。本書は、こ…
書評
『戦国大名北条氏の歴史: 小田原開府五百年のあゆみ』(吉川弘文館)
小和田 哲男見直しが進む北条早雲研究二〇一九年は、北条早雲が永正十六年(一五一九)に亡くなってちょうど五〇〇年ということで、早雲に関係する自治体で「北…
自著解説
『モノのはじまりを知る事典』(吉川弘文館)
木村 茂光「貨幣」がなくなる? -「モノ」のはじまりと変化を考える-IT関連技術の進展によって私たちの生活環境は急激に変化している。私たち六・七〇代は…
自著解説
『松岡洋右と日米開戦: 大衆政治家の功と罪』(吉川弘文館)
服部 聡松岡洋右の現代的意味松岡洋右(ようすけ)が活躍した時代と現代との間には、いくつかの類似点を認めることができる。帝国主義にもとづく資源と市場…
自著解説
『〈報道写真〉と戦争: 1930-1960』(吉川弘文館)
大石 芳野翼賛の実像をあらわに戦時中、日本軍に協力した文化人や芸術家は多い。協力しなければ軍に疎まれるばかりか、資材などの入手も厳しかった。写真とて…
書評
『江戸の流行り病―麻疹騒動はなぜ起こったのか』(吉川弘文館)
鈴木 則子「現代なら守れる」か ―江戸の流行り病をめぐって―医療ドラマが人気だ。初対面の方に専門を聞かれて「江戸時代の病気の研究をしています」と答える…
自著解説
『日本史を学ぶための図書館活用術: 辞典・史料・データベース』(吉川弘文館)
浜田 久美子改行のないレポート ‐『日本史を学ぶための図書館活用術』への想い‐図書館に行かない学生拙著『日本史を学ぶための図書館活用術』(略して「トショ…
自著解説
『豊臣水軍興亡史』(吉川弘文館)
渡邊 大門天下統一を支える奮闘水軍といえば、戦国史の脇役のようであるが、その存在は重要だった。そもそも東国の水軍は、戦国大名に召し抱えられた軍事力と…
書評
『緒方洪庵』(吉川弘文館)
村田 路人幕末の蘭医学者を手堅く実証緒方洪庵(こうあん・1810~63)は、幕末期に大坂で適塾を開いた蘭医学者である。洪庵・適塾研究の第一人者である著者の…
書評
『神社の本殿―建築にみる神の空間』(吉川弘文館)
新谷 尚紀神社建築への疑問 明快に回答する書神社の本殿とは何か、なぜさまざまな形式の神社建築があるのか、そもそも神社の社殿ができたのはいつの時代なの…
書評
『乱舞の中世: 白拍子・乱拍子・猿楽』(吉川弘文館)
三浦 雅士千年前の白拍子の舞 奇跡的に復元白拍子といえば祇王(ぎおう)や静御前(しずかごぜん)といった平安朝末期を彩った舞姫のことがまず思い浮かぶが…
書評
『畜生・餓鬼・地獄の中世仏教史: 因果応報と悪道』(吉川弘文館)
本郷 恵子中世人の「死後の世界」人は死んだらどうなるのか? 人はどこから生まれてくるのか? あるいは、人は何のために生きているのか? これらの素朴にし…
書評
『中世仏教絵画の図像誌』(吉川弘文館)
山崎 一昭野にうち捨てられ朽ちていく美女の死体。戦慄のイメージが現代に及ぼすものは?多彩な仏教思想が花開いた中世。地獄・鬼・六道輪廻(ろくどうりんね…
書評


















