
小社は1857年(安政4)の創業以来、人類誕生から現在に至るあらゆる分野の歴史・文化にかかわる出版を中心に歩んでまいりました。この間、明治・大正の『古事類苑』、昭和の『新訂増補国史大系』、昭和・平成の『国史大辞典』など、時代を画する叢書・辞典を出版し、また『人物叢書』や『歴史文化ライブラリー』などの定…もっと読む
『戦国大名の兵粮事情』(吉川弘文館)
橋本 雄(はしもと ゆう・北大大学院准教授)モノとカネの「戦争経済」いつの時代も、戦争は弱者に厳しい。戦国大名は国人(こくじん)・国衆(くにしゅう)や土豪(どごう)、百姓らを戦場に駆…
書評
『信長と石山合戦―中世の信仰と一揆』(吉川弘文館)
山崎 一昭揆を一にする力中世末期、民衆の力を糾合し、北陸加賀に「百姓ノ持チタル国」を現出させた浄土真宗。燎原の火のごとく拡がった一向一揆の終焉を告げ…
書評
『〈武家の王〉足利氏』(吉川弘文館)
君塚 直隆室町幕府はいかに存続したか-「共通価値」(足利氏の権威)を軸に検討-足利将軍と聞くと多くの読者は、のちの江戸期の徳川将軍とは異なり、無力で…
書評
『戦国時代の足利将軍』(吉川弘文館)
松尾 剛次国際政治学の成果を援用去る5月、ベルギー・オランダを訪問した。安達峰一郎関係資料の情報を得るためだった。その旅は、第1次世界大戦後に常設国際…
書評
『江戸のキャリアウーマン: 奥女中の仕事・出世・老後』(吉川弘文館)
柳谷 慶子ドラマ・映画・漫画などで繰り返し題材となり、今なお私たちを引きつけて止まない「大奥」の世界。色恋沙汰や権力争い、ドロドロとした人間関係がフ…
後書き
『顔の考古学: 異形の精神史』(吉川弘文館)
松木 武彦人間関係作る源の歴史探る土偶の顔、埴輪(はにわ)の顔、土器にヘラで刻まれた顔。遺跡から掘り出される品々には、顔を表したものがよくある。顔は…
書評
『馬と人の江戸時代』(吉川弘文館)
松木 武彦いななきが聞こえるテレビや映画の時代劇に、馬はごくふつうに出てくる。では、江戸時代の馬はいったいどこで生まれ育ち、どのように役目を与えられ…
書評
『徳川家康』(吉川弘文館)
藤田 達生家康の行動を居所を前提に時系列で描く「はしがき」によると、本書は約四二〇〇点にもおよぶ徳川家康の発給文書の博捜をふまえて、彼の生涯を淡々と…
書評
『近江商人と出世払い: 出世証文を読み解く』(吉川弘文館)
桐野 作人冷酷に切り捨てぬ寛容さ身内や友人から寸借するとき「出世払いで返すから」と冗談交じりで言い訳することがある。本書は「出世払い」という言葉が、…
書評
『中世は核家族だったのか』(吉川弘文館)
戸邉 秀明疫病や災害が夫婦の結合強めた核家族と中世。奇妙な組み合わせに感じるのは、中世の特徴を家(いえ)制度の成立と見る通説が前提にあるからだ。平等…
書評
『承久の乱と後鳥羽院』(吉川弘文館)
松尾 剛次「敗者の歴史」真実に迫るよく「歴史とは勝者の歴史だ」といわれる。それは確かに「歴史」の本質の一面を突いている。勝者によって敗者側は断罪され…
書評
『平安京はいらなかった: 古代の夢を喰らう中世』(吉川弘文館)
春名 徹住むに不便な未完の都古代の都は、天皇を頂点とする社会(身分)秩序を目に見える形で建造物の形・規模・配置に表現し、その秩序を日々体感させて再…
書評
『化粧の日本史: 美意識の移りかわり』(吉川弘文館)
山本 芳美化粧は社会や身体観を如実に映し出す鏡古代から昭和の末期までの化粧文化史がまとめられた本書刊行を、大学生の卒論・修論テーマとして人気のある分…
書評
『熊谷直実: 中世武士の生き方』(吉川弘文館)
山崎 一昭中世武士のリアリティ源平合戦を描いた『平家物語』に雄々しく登場し、歌舞伎など伝統芸能の世界でも独特の存在感を放つ東国武士・熊谷直実。一の谷…
書評
『戦争孤児たちの戦後史1: 総論編』(吉川弘文館)
浅井 春夫空のベビーカー109台。ウクライナ・リビウ市中心部で撮られた1枚の写真は、戦禍に巻き込まれ亡くなった子どもたちの追悼と抗議の意とともに、弱い者…
前書き
『列島を翔ける平安武士: 九州・京都・東国』(吉川弘文館)
生駒 孝臣古き中世武士像との決別一所懸命、東国、鎌倉といった言葉から中世の武士を連想する人は多いだろう。京都から遠く離れた先祖伝来の地にしっかりと根…
書評
『悪党召し捕りの中世: 鎌倉幕府の治安維持』(吉川弘文館)
衣川 仁武士たちの生態を堪能-皮肉にもタイムリーな内容に-普段、中世という時代をみているせいか現代の世事に疎いという自覚はあるが、そんな評者ですら…
書評
『家老の忠義: 大名細川家存続の秘訣』(吉川弘文館)
稲葉 継陽「御家」に尽くした松井父子実力主義に基づく競争と抗争の戦国時代。上洛以来14年間を戦争に明け暮れた織田信長は、ついに宿老明智光秀に暗殺され、…
書評
『核軍縮の現代史: 北朝鮮・ウクライナ・イラン』(吉川弘文館)
広瀬 訓核軍縮・不拡散に関する事例を丹念に整理INFとウクライナ問題、北朝鮮の核開発とイランの核疑惑問題を時系列的にまとめる2017年の核兵器禁止条約の…
書評
『文覚』(吉川弘文館)
山崎 一昭怪僧「文覚」 その等身大の姿に迫る数々の荒行を完遂し獲得した、飛ぶ鳥をも祈り落とす験力。空海ゆかりの名刹・神護寺の復興を発願し、後白河院(…
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