田んぼのいのち
- 著者:立松 和平
- 出版社:くもん出版
- 装丁:大型本(34ページ)
- 発売日:2001-07-01
- ISBN-10:477430462X
- ISBN-13:978-4774304625
- 内容紹介:
- 「行動派作家」として知られる立松和平の「いのち」の絵本シリーズ第4弾。『山のいのち』、『海のいのち』、『街のいのち』に続くこの『田んぼのいのち』では、「人間の苦しみと、しかし、苦し… もっと読む「行動派作家」として知られる立松和平の「いのち」の絵本シリーズ第4弾。『山のいのち』、『海のいのち』、『街のいのち』に続くこの『田んぼのいのち』では、「人間の苦しみと、しかし、苦しいだけではないと応えてくれる自然への信頼」をテーマに描いている。
3年前に小学校も廃校となった過疎の村。近所で米作りをするのは、とうとう賢治さんと春子さん夫婦だけになった。しかも草刈りの途中で春子さんが倒れてしまう。それでも稲はぐんぐんのびて、田んぼにはいのちがみなぎっている。
絵は、著者の実の娘で、前作からのコンビとなる横松桃子。ひっかいたような繊細な線で描かれる老人の姿は若々しい。それは、50年間米を作っていても、「五十回しかつくってなくて、一年生の気分」でいるという謙虚ないのちの姿だ。
今この瞬間にも消えていく日本の原風景や、自然に対する姿勢について考える機会を与えてくれる、子ども向けと一概に言いきれない1冊である。(小山由子)
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