書評
『文学は割に合う!』(作品社)
とかく「コスパ」だの「タイパ」だのと言われる今日このごろ。フランスを代表する知識人が、文学の意義を多方面から説く。ここでの文学は「教養」と言い換えてもいいだろう。タイトルからも察せられるように、行間からは皮肉を込めたユーモアとペーソスが漂う。
文学がすぐ役に立つわけではないし、文学だけで食べていくのは難しい。「筆一本で生活できる作家はほとんどいません」と著者は断言する。それでも長期的に見れば必ず「割に合う」。このことを著者は、ボードレールやプルーストから最近のオーディオブックまで、さまざまな作家や作品、自身の経験をもとに説く。
たとえば、「普及することになった経済学的・社会学的概念は、およそほとんどが文学的・詩的なものです」と著者は述べ、「セレンディピティ」や「ブラック・スワン理論」といった概念を挙げる。画期的なアイデアを思いついても、それを言葉にできなければ伝わらない。言葉を磨くのが文学であり教養だ。
「教養がある者は、自らの人生の作者となります」という言葉がしみる。
文学がすぐ役に立つわけではないし、文学だけで食べていくのは難しい。「筆一本で生活できる作家はほとんどいません」と著者は断言する。それでも長期的に見れば必ず「割に合う」。このことを著者は、ボードレールやプルーストから最近のオーディオブックまで、さまざまな作家や作品、自身の経験をもとに説く。
たとえば、「普及することになった経済学的・社会学的概念は、およそほとんどが文学的・詩的なものです」と著者は述べ、「セレンディピティ」や「ブラック・スワン理論」といった概念を挙げる。画期的なアイデアを思いついても、それを言葉にできなければ伝わらない。言葉を磨くのが文学であり教養だ。
「教養がある者は、自らの人生の作者となります」という言葉がしみる。
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