
フランス文学者。元明治大学教授。専門は19世紀フランス文学。1949年、横浜市生まれ。1973年東京大学仏文科卒業。1978年同大学大学院人文科学研究科博士課程単位習得満期退学。元明治大学国際日本学部教授。『職業別パリ風俗』で読売文学賞評論・伝記賞を受賞するなど数多くの受賞歴がある。膨大な古書コレクションを有…もっと読む
『中世社会のはじまり〈シリーズ日本中世史 1〉』(岩波書店)
鹿島 茂大地震が日本人の特性を変える?ベンヤミンに「夢は目覚めの契機を自らのうちに含む」という名言がある。中世史の啓蒙(けいもう)書シリーズの一巻…
書評
『古代ローマの女性たち』(白水社)
鹿島 茂領土的拡大により地位が劇的に変化シャルル・フーリエは『四運動の理論』で最良の国民とは最高の自由を女に与えている国民であり、最悪の国民とは女…
書評
『彼女のひたむきな12カ月』(DU BOOKS)
鹿島 茂熱い青春時代描く実名小説の傑作一九六八年の夏、ジャン=リュック・ゴダールの「気狂いピエロ」に熱狂した若い映画ファンは早くゴダールの新作が封…
書評
『フランス史「中世」』(論創社)
鹿島 茂トッドを150年先取りした畢生の大著ジュール・ミシュレ畢生(ひっせい)の大著『フランス史』の中世編の全訳の試みである。退屈なところもあるが、…
書評
『ミッテラン――カトリック少年から社会主義者の大統領へ』(吉田書店)
鹿島 茂野党政治家必読の仏元大統領の伝記日本の政治家は概して本を読まないが、この本だけは読むようにお勧めしたい。最終的に権力を手に入れるためには何…
書評
『アナイス・ニンの日記』(水声社)
鹿島 茂自堕落で奇矯な悪魔の想像力アナイス・ニンといえば、十一歳から七四歳まで続けられた四万ページの日記が有名である。しかし、日本で最初に訳出され…
書評
『甘い蜜の部屋 森茉莉全集 第4巻』(筑摩書房)
鹿島 茂橄欖(オリーブ)色の洋杯もうだいぶ前のことになるが、プリンストンに留学していた江藤淳が、朝日の文芸時評で、日本の小説家はなにかというと小道…
解説
『舞台をまわす、舞台がまわる - 山崎正和オーラルヒストリー』(中央公論新社)
鹿島 茂「劇的なる精神」の自伝歴史家が事件当事者に不明な部分を問いながら生涯を語らせるというオーラルヒストリーは渋沢栄一が旧主君の徳川慶喜に対して…
書評
『スタンド・アローン―20世紀・男たちの神話』(筑摩書房)
鹿島 茂一行分の人生を生きぬいた男たち作品よりも人間が好き。川本三郎さんの批評態度をひとことで要約すれば、こういうことになるのではないか。もちろん…
解説
『マイ・バック・ページ―ある60年代の物語』(河出書房新社)
鹿島 茂さらば、夏の光よ川本さんにお目にかかってからまだ二年しかたっていないのに、なぜか、二十年来の友人のような気がする。おそらくそれは、『キネマ…
解説
『詩・広場の孤独 他』(筑摩書房)
鹿島 茂焦点なき収赦いまから十八年ほど前、約三か月間、時事通信社の外信部でアルバイトをしたことがある(ALL REVIEWS事務局注:本解説執筆時期は1993年…
解説
『行くぞ!冷麺探険隊』(文藝春秋)
鹿島 茂私はショージ君にマインドコントロールされている思えばショージ君とは長い付きあいである。高校生のころ電車で拾った『漫画サンデー』で、ショージ…
解説
『新漫画文学全集 (4)』(筑摩書房)
鹿島 茂解説無用東海林さだおの文庫本になぜ「解説」が必要なのか。東海林さだおの本は、それが文章であろうと漫画であろうと、いっさい「解説」を必要とし…
解説
『下町小僧―東京昭和30年』(筑摩書房)
鹿島 茂タイム・トラベラーなぎら健壱レイ・ブラッドベリイの『火星年代記』に「第三探検隊」の話というのがある。地球から火星にむかって、第一次と第二次…
解説
『エプタメロン―ナヴァール王妃の七日物語』(筑摩書房)
鹿島 茂コキュ文学の可能性十六世紀フランスには、マルグリット・ド・ヴァロワという名の有名な姫が少なくとも二人いて、ともに当時、南フランスにあった独…
解説
『大岡昇平全集 21』(筑摩書房)
鹿島 茂「赤と黒」と「右翼の黒幕」私は、同世代のなかでは、いわゆる「やくざ映画」、すなわち東映や大映や日活が一九六〇年代から七〇年代の前半にかけて…
解説
『幸福号出帆』(筑摩書房)
鹿島 茂『幸福号出帆』と『鏡子の家』の関係なるほど、小説ってこうやって書けばいいんだ!そう、いかにも、『幸福号出帆』は、小説というものはどのように…
解説
『三島由紀夫のフランス文学講座』(筑摩書房)
鹿島 茂創作の方法論の武器庫こうした本を編纂することが長年の夢だった。だから、今回、夢を実現できて、本当にうれしい。思うに、三島由紀夫こそは、戦後…
自著解説
『自己分析』(藤原書店)
鹿島 茂未知に挑んだ社会学者の「自伝ならざる自伝」二〇〇二年に死去した社会学者ピエール・ブルデューの「ディスタンクシオン」理論はいまや社会科学の大…
書評
『トッド 自身を語る』(藤原書店)
鹿島 茂理論体系転換させるか日本体験エマニュエル・トッドの著作の訳者が、訳書の刊行に際して試みたインタビューを逆編年体で編んだ本。惹句(じゃっく)…
書評
















