
フランス文学者。元明治大学教授。専門は19世紀フランス文学。1949年、横浜市生まれ。1973年東京大学仏文科卒業。1978年同大学大学院人文科学研究科博士課程単位習得満期退学。元明治大学国際日本学部教授。『職業別パリ風俗』で読売文学賞評論・伝記賞を受賞するなど数多くの受賞歴がある。膨大な古書コレクションを有…もっと読む
『地図と解説でよくわかる 第一次世界大戦戦況図解 WWI Illustrated Atlas』(ホビージャパン)
鹿島 茂×月×日冷戦終了を契機に活発化した地域紛争の遠因をたどっていくと第一次世界大戦にいきつくことが多いが、青島攻略くらいしか戦争に関与しなかった…
書評
『シモーヌ・ヴェイユ まっすぐに生きる勇気』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
鹿島 茂×月×日ロシア革命の幻影は世界中のリベラルな知識人を欺いたが、根源的左翼の中からボリシェヴィズムにノンを突き付けたのはフランスではシモーヌ・…
書評
『サルとジェンダー――動物から考える人間の〈性差〉』(紀伊國屋書店)
鹿島 茂×月×日フランス・ドゥ・ヴァールは『道徳性の起源』などの著作で知られる霊長類研究の第一人者で昨年惜しくも亡くなったが、その遺作と見なしていい…
書評
『革命と内戦のロシア 1917-21〈上〉』(白水社)
鹿島 茂ロシア革命後の内戦×月×日家族人類学的に世界の農民小説を読み、トッド分類の家族類型を抽出するという連載を続けている。本番の『静かなドン』の登…
書評
『論語』(光文社)
鹿島 茂素読を尽くし学び成した書大学のオリエンテーションではシラバスでつまらなそうだと感じた科目を取れと勧めていた。登録学生が少なければ教師を独占…
書評
『すぐ役に立つものは すぐ役に立たなくなる』(プレジデント社)
鹿島 茂×月×日パスカルは『パンセ』で「人間は、屋根葺き職人だろうとなんだろうと、生まれつき、あらゆる職業に向いている。向いていないのは部屋の中にじ…
書評
『父の四千冊 アイスランドのアーティストによる回想』(作品社)
鹿島 茂蔵書の始末×月×日日を追うごとに強迫観念となってくるのは、蔵書の始末である。図書館は引き取ってくれないし古本屋も買い渋ると予想されるからだ。…
書評
『近代出版研究 第4号』(皓星社)
鹿島 茂紀田順一郎と荒俣宏×月×日東京堂の新刊本コーナーは、その長方形のスペースをぐるりと一巡すると読むべき本、買うべき本がすぐに見つかるという、…
書評
『サティとドビュッシー: 先駆者はどちらか』(春秋社)
鹿島 茂サティとドビュッシー×月×日群馬県立館林美術館で行われた「鹿島茂コレクションフランスのモダングラフィック展」をキュレーションするに当たって、…
書評
『広告の昭和: テレビCMがやって来る!』(青土社)
鹿島 茂「溯りの思考」が発掘する動く広告の歴史文化史研究者に不可欠な資質は「溯(さかのぼ)りの思考」ではないか。どんなモノにも歴史があるから、外見…
書評
『立ち読みの歴史』(早川書房)
鹿島 茂雑誌屋の普及が広めた形態『調べる技術』でヒットを⾶ばした著者が図書館員時代に蓄積した知識をフル稼働させた意外に奥深い読書形態史。著者は、昭…
書評
『パリの最後の夜』(国書刊行会)
鹿島 茂20世紀初頭のパリ、夜の街描き出すシュルレアリストたちは詩を絶対視し、小説を断罪していたが、皮肉なことに彼らが書いた小説は「時代を映す鏡」に…
書評
『人間喜劇 十九世紀パリの観相術とカリカチュア』(ありな書房)
鹿島 茂ヴァルター・ベンヤミンの「パリ――十九世紀の首都」は翻訳でわずか二十ページあまりの小文にすぎないが、ここ十数年間に発表された近代都市論に与え…
書評
『アンパンマンと日本人』(新潮社)
鹿島 茂「究極の利他」を生んだ生涯たどるアンパンマンは幼児に人気がある。いや人気があるどころか、泣く子も黙るのがアンパンマンだ。「病院で大泣きして…
書評
『パリ十区サン=モール通り二〇九番地: ある集合住宅の自伝』(作品社)
鹿島 茂古い街区に残る記憶、アウシュビッツパリでは十九世紀半ばのセーヌ県知事オスマンによる大改造以後、建物はあまり変わっていない。ポーランド系ユダ…
書評
『世界目録をつくろうとした男――奇才ポール・オトレと情報化時代の誕生』(みすず書房)
鹿島 茂ネット時代を予知した第一次大戦前考えることの第一原則が「疑う」にあるとすれば、第二原則は「分ける」にあるとしたのはデカルトだが、十九世紀以…
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『ルーヴル美術館 ブランディングの百年』(講談社)
鹿島 茂ルーヴル美術館の展示法パリで感じるのはフランスは「文化は金になると気づいた最初の国」であるばかりか、「もっと金をかければもっと儲かる」とい…
書評
『サド侯爵の呪い 伝説の手稿『ソドムの百二十日』がたどった数奇な運命』(日経ナショナル ジオグラフィック)
鹿島 茂数奇に数奇重ね…ノンフィクションフランスではこれまでオートグラフ(自筆原稿、手紙)は書籍とは別のジャンルとして市場を形成してきた。奥行きが…
書評
『実存主義者のカフェにて――自由と存在とアプリコットカクテルを』(紀伊國屋書店)
鹿島 茂哲学者たちの生涯をたどり、哲学を抽出一九三二、三三年頃、モンパルナスのカフェ「ベック・ド・ガーズ」で二十代の男女三人がアプリコットカクテル…
書評
『科博と科学: 地球の宝を守る』(早川書房)
鹿島 茂五〇年近くコレクションしてきてわかったことがある。なんでこんなものまで集める必要があるのだろうと自分でも思ってしまうようなコレクションこそ…
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